八味地黄丸料
(ハチミジオウガンリョウ)
(第2類医薬品) |
虚証から中間証で中年以降、腎、泌尿器、生殖器などの
機能低下のある人。
排尿異常や下半身の脱力感、冷え、しびれ、痛みなどが
ある人。全身倦怠感、口渇、腰痛、夜間頻尿を訴えること
が多いです。
※ただし、生薬の地黄をが多く含まれているため胃腸障害
のある人は服用を避けたほうが無難です。 |
午車腎気丸料
(ゴシャジンキガンリョウ)
(第2類医薬品) |
八味地黄丸料の処方に午膝と車前子を加えた処方で、
八味地黄丸の薬効を増強した処方といえます。
午膝には「血」の改善作用や利尿作用、強精作用などが
あります。
車前子には消炎作用や利尿作用があり、泌尿器系の
処方などに用いられる事が多いです。 |
補中益気湯
(ホチュウエッキトウ)
(第2類医薬品) |
虚証で虚弱体質、慢性疾患、体力が低下し全身倦怠感、
食欲不振、貧血などがある人。
他の症状で頭痛、微熱、咳、盗汗、動悸、不安などを伴う
事もあります。
補中益気湯は漢方処方の主薬の柴胡を含んだ補気剤で
よく出される処方のひとつです。 |
柴胡加竜骨牡蠣湯
(サイコカリュウコツボレイトウ)
(第2類医薬品) |
実証から中間証の人で精神神経症状(精神不安、不眠、
イライラなど)があると共に胸脇苦満が認められる人。
便秘気味で腹力があり、頭痛、頭重、円形脱毛症、
肩こりなどを伴うことがあります。
その他に神経性心悸亢進やヒステリーなどにもよく
用いられる処方です。 |
桂枝加竜骨牡蠣湯
(ケイシカリュウコツボレイトウ)
(第2類医薬品) |
柴胡加竜骨牡蠣湯を服用する人とは正反対の痩せ型の
体格、虚弱体質の人で不眠、精神疲労、精神不安、
神経過敏で興奮しやすい、早漏、精力減退、性欲減退
等の症状を伴う人に処方します。 |
柴朴湯
(サイボクトウ)
(小柴胡湯と半夏厚朴湯の
合方です)
(第2類医薬品) |
中間証の人で、胸脇苦満、心窩部膨満感があり、精神
不安や抑うつ等の症状のある人。
咳や咽喉の異物感、食欲不振、だるさ、動悸、めまいを
伴う事があります。 |
半夏厚朴湯
(ハンゲコウボクトウ)
(第2類医薬品) |
中間証から虚証の人で胃内停水、腹部膨満感があり、
胃腸が弱く、顔色の悪い神経質な人。咽喉が塞がったり
つかえている感じのある人が多いです。
気のうっ滞によく出す処方で厚朴、紫蘇葉が配合されて
いるため気うつを散じ、生姜、半夏、茯苓が配合されている
事により胃腸の機能をさかんにし、停水を去ります。 |
抑肝散
(ヨッカンサン)
(第2類医薬品) |
中間証で主に神経興奮状態の人。怒りやすく、イライラ
したり、不眠のある場合によく使われます。
抑肝散には釣藤鉤が配合されているため鎮静、鎮痙の
作用があり、それを柴胡と甘草が一緒になる事により、
肝気の緊張を去り、神経興奮を鎮めます。
又、当帰、川キュウが貧血を治し、血流を良くします。 |
抑肝散加陳皮半夏
(ヨッカンサンカチンピハンゲ)
(抑肝散に陳皮、半夏を加えた
処方)
(第2類医薬品) |
抑肝散の証よりも虚証の人で、体力が低下し慢性化
した人。抑肝散が小児によく使われるのに対し、この
処方は中年以降の成人に使われる事が多いです。
神経症状(心悸亢進、胸騒ぎ、恐怖、頭痛、のぼせ、
めまい、肩こり、不眠、全身倦怠など)を伴う人によく
処方されます。 |
加味逍遙散
(カミショウヨウサン) (第2類医薬品) |
虚証から中間証の人で、疲れやすく、精神神経症状
(肩こり、頭痛、めまい、不眠、不安)などを訴える人、
女性の更年期障害によく使われる処方です。
小柴胡湯の証に似ていますが、それより虚証で胸脇苦満
の症状は軽く、上記の不定秋訴を訴える人に用います。 |
桂枝茯苓丸料
(ケイシブクリョウガンリョウ)
(第2類医薬品) |
中間証から実証の人で、オ血に伴う頭痛、肩こり、めまい、
のぼせ、冷えなどによく使われます。
この処方には牡丹皮、桃仁が配合されているため、
血液の停滞を散じ、血滞を解きます。芍薬には筋肉の
緊張を緩和し、鎮痛効果があります。また茯苓が配合
されているため利尿、強心の効もあります。 |
黄連解毒湯
(オウレンゲドクトウ)
(第2類医薬品) |
中間証から実証でこの処方が適応する人には赤ら顔の人
が多く、のぼせ、頭痛、精神不安、イライラ、心悸亢進など
の症状があり、鼻血、下血、その他の出血を伴う事が
あります。
更年期障害や高血圧の場合は、心下部が痞えて抵抗、
圧痛を伴う事が多いです。
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加味帰脾湯
(カミキヒトウ)
(第2類医薬品) |
虚証で顔色が悪く、貧血気味で精神不安、心悸亢進、
不眠、健忘など精神神経症状のある人。出血傾向があり、
食欲不振、全身倦怠感を伴う事もあります。
この処方は補中益気湯や十全大補湯など他の補剤が
胸に痞えて飲みにくい人に用います。 |
苓桂朮甘湯
(リョウケイジュツカントウ)
(第2類医薬品) |
虚証から中間証の人でめまい、ふらつき、立ちくらみ、
動悸等があり、息切れ、頭痛、のぼせ、尿量減少等を
伴う人に用いられます。
腹壁は軟弱で心窩部振水音を確認できますが、腹力が
あり、へそ周辺に拍動亢進を確認する事も多いです。
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半夏白朮天麻湯
(ハンゲビャクジュツテンマトウ)
(第2類医薬品) |
虚証から中間証の人で胃腸虚弱、冷え症、軽い頭痛、
頭重感、めまい等の症状がある人。
他に食欲不振、全身倦怠感を伴う事もあり、腹壁部は
軟弱で腹水音を認める事が多いです。
この処方は脾胃を補い、胃内停水を理水作用により導く
処方です。
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